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四十肩の痛みの原因

四十肩の痛みの原因…それは「肩関節周囲炎」…つまり、肩関節周辺に発症する炎症が原因、そして激しい痛みが生じます。四十肩の痛みの発症は、次の3つのケースがあります。

1.上腕二頭筋(腕の筋肉の先端部分)の腱が、炎症を起こすことで痛みを発症します。
2.上腕骨と肩甲骨の周りを囲む筋腱組織を、腱板と言います。その腱板が損傷、もしくは断裂することで激しい痛みを発症します。
3.骨と腱板の間には、腕がスムーズに動かせるように「肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)があります。肩峰下滑液包が何らかの原因によって、スムーズに流れなくなる(動かなくなる)ことで痛みを発症します。

では何故、肩関節周囲炎という症状が40歳代(中高年層)になって、発症してしまうのでしょうか。「朝、肩の痛みで急に目が覚め、肩を動かそうとしても全く動かすことが出来ない。」…実は、四十肩の痛みの原因はわかっていますが、発症する要因は明確にはわかっていないのです。ただし、次のような理由が考えられています。「肉体的老化現象の発生」「運動不足」=肩関節の腱・筋の硬直化…

みなさんはこのような掲示を、目にしたことがあるのではないでしょうか。「40歳になったら、まずは人間ドッグで身体中をしっかり診てもらいましょう。」…つまり40歳代という年齢は、運動不足等々を含めた老化現象の始まりと言えるのです。そして、(老化現象を含め)人間ドッグで成人病チェックが検査されるように、四十肩=成人病の一種とも言われているくらいになっているわけです。

また、四十肩は基本的に左右どちらかの肩が発症すれば、もう一方の肩は四十肩にならないと言われています。しかし様々な状況を考えると、あながちそうとは言えない現実を目にします。
例えば四十肩を発症した肩をかばうあまりに、もう片方の肩を酷使=疲労が蓄積して(治りかけの時期、四十肩を両肩に発症する恐れ)…

例えば季節的要因=急に寒くなることで、今まで伸びていた肩の筋・腱が急に縮んでしまい…
つまり、四十肩は一回きりの発症で終わることはないのです。逆に様々な要因が絡み合って、四十肩を再び発症させてしまう危険性が、非常に高いと言えるのです。ある調査で「四十肩を発症した年齢」を、グラフにしたものがあります。10年ほど前は、40代半ば当たりが最も多い割合でしたが、今ではその割合が40歳前後まで…つまり、四十肩は低年齢化に拍車をかけているのです。「私は20歳代・30歳代だから、肩こりとは無縁だ」なんて、考えてはいけません。四十肩の低年齢化が、すぐそこまで迫ってきています。